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- 幻の米の9月の様子 2013年9月
長月 幻の米の収穫
いよいよ稲刈りが始まりました、まあ実際にはそんな言葉ではなく収穫とかハーベスト(Harvest)とかの方が現在では妥当なのかも知れません。農業もいろいろです。
赤とんぼが竿の先にとまっておりました。
私も少し驚いたのですが現在の稲刈り機はすごいです、言葉が妥当ではありませんね、この機会をコンバインといいます。
これはクボタのDYNAMAX ER572 5条刈 72馬力でこのシリーズはクボタのフラッグシップモデルです。
70才近いおじいちゃんが運転していましたが価格は一千万円近くします、まだこの上に6条刈りというのがあり当然一千万円を軽く越します。
この先少し行きますと元禄時代、奥の細道で松尾芭蕉が西行を偲んで立ち寄った、有名な歌枕の地である遊行柳があるのですが、芭蕉が西行に思いを馳せている間に一枚の田植えが終わってしまったという句が残されています。
松尾芭蕉「田一枚植えて立ち去る柳かな」という句を残していますが、田植えと稲刈りの差はありますがマッハ刈りというぐらい一枚の田んぼの稲刈りなどあっけない程あっという間に終わってしまいます。
軍事関係にいた私としてはコンバインというより地対空ミサイルでも打てそうな機械に見えてしまいました。
その手のマニアにはハマーが人気があるようですが、実戦で使用するのは市販されているような車ではありません、アーノルド・シュワルツェネッガーの要請でハンヴィーを民生化した車種がハマーです。
軍用は呼び名もハマーではなくハンヴィーといいます。
ボンボンがナンパの為に使う車ではありません、命懸けで戦うための車です。
農家の方が命がけで農業と取り組むため使うコンバインと同じです。
これら有機無農薬のお米は非常に高価な米でもあります。
それだけ手間と、いろいろな自然のリスクと戦いながら作った米です、味覚も日本一と言われるお米です。
こちらはヤンマーですね、皆さんすごいコンバインです。
今年に入り何十回も通った道です。
両郷米540Kgが南極地方観測隊の食料として使用されるそうです。
最後に幻の米と銘打った所以を説明したいと思います。
これらの有機無農薬米は作る前からほぼ自家用の他は買う方が決まっているので、市場にでる事はほぼありません。
たまに両郷産の米が売っていますが、普通に栽培された農薬を使用した米です。
それでも普通の米に比らべるとずっと高価です。
下の写真は大塚果樹園さんの隣の有機無農薬米の刈り取り風景です。
ここも写真的に何度もお世話になりました。
とても美味しいお米ができる田んぼです。
大砲の様な先からは地対空ミサイルはでてきません、お米が出てきます当然ですよね。
これを乾燥機にいれて乾燥させるのだと思いますが、両郷には懇意の農家さんがおりませんのでこれより先は取材する事ができません、残念ながら今年の幻の米はここが限界です。
実際には八ヶ月近くかかりましたが私なりに勉強になりました。
秋の青空の下で丁寧に自然乾燥されているお米です。
自然の中約3週間ほど天日で乾燥させます。
太陽を浴びてゆっくり乾燥させたお米は、甘みを増しとっても美味しくなります。
手間暇がかかったお米です。
夏の猛暑が味覚に影響しなくればいいですがね。
作柄は個人的に見た感じでは例年並みという気がしました、米穀データバンクでも作柄は例年並といっていましが、あくまでも8月が例年並に推移した場合と6月頃に発表していましたので、結果的にはまだ分かりません。