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- 幻の米の6月の様子 2013年6月
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水無月 両郷の6月
両郷に行くたびに見る低農薬で作っているりんごです。撮影日は2013年の6月20日です。私のサイトにでてくるりんごの花などはすべてこのエコファーマー 大塚果樹園さんのりんごです。いよいよ蒸し暑くなってきました。夜にはホタルが飛んでいますよ。
ホタルのいる田んぼ
蛍ーツ!!
拝啓 ケイコちゃん
6月になったと思われ...
3ヶ月間に渡り、有機無農薬の米を見たきたわけで...
稲はすくすく育っているわけで...
なんてホタル違いですね、この写真は超常現象でも人魂でもありません。
全部天然のホタルです。
蛍二十日に蝉三日といわれ短い命の例えにされますよね。
田舎の田んぼゆえ、夜は真っ暗です。
真っ暗な田んぼがまるでクリスマスのイルミネーションのように輝く瞬間があります。
決してオーバーな表現ではありません。
真っ暗の田んぼの中でアチラコチラでピカピカと光っているのです。 幻の米とタイトルを付けてページを作成していますが、実際に両郷の米は日本一に選ばれた実績のあるお米です。
特に無農薬、有機栽培で作ったお米はさらに美味しいと思います。
有機栽培も肥料にO157の混入がないか、厳しく厳選して選んでいるそうです。
那須の美味しい牛乳でもいずれ紹介しますが、りんどう湖の高品質なノンホモで低温殺菌牛乳を作っていた川崎さん(以前はりんどう湖の社長さんでした。)
現在は勇退されたようで残念ですが、有名な永田農法の永田照喜治氏はお知り合いであり、有機肥料を使用する場合、永田さんは川崎さんの牛糞から作った有機液肥以外使わないという、お二人とも本当に美味しい作物を作る為の研究家であり、実践家です
永田さんも御高齢であります。
紹介してやるといわれておりますので、ぜひ機会があれば永田先生からもお話を聞かせてもらいたいと思います
両郷に流れてくる水
6月はいよいよ梅雨入りです。苗も少し大きくなってきました。
梅雨というと嫌われものですが、稲作にとって雨は恵みそのものです。
梅雨に入っても、カラ梅雨で日照りが続けば、水が不足し、稲は育ちません。
米作りのためにも、梅雨は極めて大切な、歓迎すべき季節なのです。
それと6月はさなぶりの時期でもあります。早苗振る舞い”がサナブリになったと言われ、忙しい田植えが終わって一息つく、農家の最も楽しい行事の一つです。
田の神様へお供え物をし、手伝ってくれた人々を招待して酒を酌み交わす。今までの苦労の労いと「来年もお願いします」という意味が込められています。
オードリ・ヘップバーンとハンフリー・ボガードが出てくるのはサブリナです。 あとは、畦の草刈りや水の管理などが主に見かけた様子です。
草刈機で畦の草を刈るというのは楽そうで、結構大変です。
草刈機もその辺のホームセンターなんかで売っている2万円ぐらいの物じゃなくて、本当にプロ用の高価でヘビーデューティーなものです。
さすがに造りもしっかりしていて、重いし馬力もあります。
草刈りをしていたカッコいいおじいちゃん(左) グリホサート除草剤を使用した畦(右)
この地域にはありませんが、その作業を避けるため除草剤で済ます農家も、よそでは結構見かけました。
まず除外対象ですね。
軍事が趣旨ではないので手短に記載しますが、だいたい使用する除草剤はグリホサートを主体とした農薬です。
もともとはアメリカのモンサントが1970年に開発したランドアップです。
ラウンドアップの成分グリホサートは特許で保護される期間を過ぎているため、他社から同成分もしくは類似成分のジェネリック除草剤が販売されています。
これらは安価で効果もほぼ同等です。
多国籍バイオ化学メーカーであるそのモンサント社が遺伝子組換の種子を作っています。
ランドアップに対する耐性を持った遺伝子を大豆やトウモロコシなどに組み込み、定期的にランドアップを大型の農業機器で散布していきます。
すると、雑草は枯れますが、ランドアップの耐性を持つ遺伝子組み換えされた農作物は枯れずに残るというのが、現在問題になっている遺伝子組み換えの農作物です。
世界で生産される作物の8割りは遺伝子組み換え作物です。(2008年 統計)
一方EUでは遺伝子組み換え作物に対する懸念が強く、2014年末まで遺伝子組み換え作物の承認を凍結する決定が下されました。
私は多少なりとも軍事と関わっておりましたので、モンサントは知っています。
PCBやベトナム戦争で使った枯葉剤を作った会社でもあります。
枯葉剤はダイオキシンを含んでおりベトナムを始め周辺国家に今でも深刻な影を落としています。
ダイオキシンの毒性はあのサリンの2倍、青酸カリの1000倍といわれています。
2013年現在TPPの加盟が取り沙汰されていますが、加盟すれば製品に遺伝子組み換えの有無の表示は必要なくなるので、多分日本人は大量に摂取することになると思います。
清水のような水が田んぼに流れ込んでいきます。見ていて美しい光景です。
今回はこの水が流れてくる山に入ってみました。
現在私がページで取材している所は両郷の無農薬有機栽培の田んぼです。
この辺は那須町と境界を接しており、近い所ですと数百メートルも行けば那須町になります。
磯上の桜を過ぎて少し行くと八溝縦貫線という林道に入ります。
舗装道路ですが、枝葉に別れた未舗装の林道も沢山とあり、自然の木々に咲く花は味わい深いものがありましたね。
標高が高くなってくると谷間に山々から染み出てくる水が流れています。
この水がやがて両郷の私の取材している田んぼに流れてくるのです。
おいしいお米が出来る訳だ。
自分なりに納得がいきましたね。
深い森です、人家は一軒もありません。
林道には所々木が倒れていたり、ほとんど林業などの関係者以外人は通らないのでしょう。幻のお米の水の安全性が確認できました。
いよいよ来月は7月です。夏も本番を迎えお米はどのように育っていくのか楽しみです。
帰り際にみた田んぼは美しい色に染まっていました。
それでは、幻のお米の6月は今日でおしまいです。