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- 幻の米の8月の様子 2013年8月
葉月 夏の風物詩 那珂川のやな
両郷に向かう道の途中にある那珂川の寒井(さぶい)の鮎のやなです。連日日本列島は猛暑が続き涼を求めて河原に下りてみました。
川に足をつけていい気持ちです。
ここから下流の那珂川町に行きますと歌川広重の広重美術館があります。
歌川広重の鮎です。
那珂川は天然の鮎の漁獲量が日本一で、那珂川にはたくさんのヤナが観光の為に仕掛けられています。
川を眺めながらゆっくりと食事を楽しむことのできる施設です。
8月上旬の米の様子
有機無農薬の米も元気に育っています。もう出穂も間近ですね。
イナゴがそろそろ出てきましたね。
日本では稲を食べる害虫とされると同時にまだ栄養が足りなかった時代イナゴは水田や原っぱから採れる重要なタンパク源として扱われ、多くの地域で食用とされました。
昭和の30年代ぐらいまでは、那須でも普通に食べられていて、イナゴとりは子供にとっては楽しい遊びでした。
まあ、今どきイナゴは食べる人はいないでしょうが。 日中はとにかく日本列島が猛暑に襲われています。
近所の農家の池には睡蓮が咲き、葉っぱの上に乗ったトノサマガエルですかね、涼しそうな顔をして羨ましいようですよ。
ま、カエルの顔ですからわかりませんけど。
幻の米の出穂(しゅっすい)です
2013年の8月の12日に撮影しました。お盆の休みで那須高原は観光客で大渋滞です。
この辺りは観光施設などありませんが、帰省した人達でお盆を過ごすんでしょうね。
どの家も大分賑やかなようです。独り者には羨ましい光景ですね。
お米が花を咲かせることを、"出穂(しゅっすい)"といいます。
5月頃に田植えをした稲は、夏になると葉を増やすのをやめて、穂を作り始めます。葉のさやの間から穂が顔を出すと1日で穂全体が現れます。
穂は小さな花(えい花)がたくさん集まっていて、一つの穂にだいたい100個くらいのえい花がついています。そのえい花の中に白く咲いて見えるのはおしべで、白い固まりのようなところに花粉(かふん)が入っています。また、めしべはえい花の中にあり、おしべの花粉が風に運ばれてめしべにつきます。
お米の花が咲くのには光と温度条件が必要で9時半くらいからお昼くらいまでの2時間くらいで咲いて閉じてしまいます。
受精した子房は翌日から大きくなり始めます。 いもち病などを避けるために充分風通しを良くしてあります。
一株、一株に思いが篭っている気がします。
都会の人ではなかなか分かりづらいかも知れませんが、通常のイネと色が相当違います。
深緑のイネは野性味があり農薬と化成肥料に頼っているイネとはまったく違います。
人間でも同じ事が言えると思いますが、健康が一番なんです。
欲を掻いて沢山儲けようとして、密植して病気になったら何にもなりませんもんね。
カビ菌は植物にとっては怖い病気です。
8月下旬の米の様子です。
いつもの大塚果樹園さんの隣の有機無農薬米の田んぼからリンゴを見てみました。稲穂も大分充実してきてリンゴも赤く色づき始めたようです。
8月下旬少しずつ天気が崩れるようになってきました。
現在までは順調に育っていますが、来月9月は台風の季節です。
被害の無いことを祈るだけですね。
農業というのはリスクのとっても高い仕事です。
ここまで有機無農薬米を育てるのは並大抵の事ではありません。 記録的な猛暑の続いた日本列島も北の方からだんだん秋の小さな足音が聞こえるようになってきました。
来月はどんなになるか楽しみです。
実り豊かな秋が来ればいいですね。
それでは那須の幻のお米の8月は今日でおしまいです。