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千本松牧場については、こちらのページを参考にしてください。 千本松牧場
那須の安全で、おいしい低温殺菌牛乳
那須野ヶ原は、開拓のロマンが今でも残る地域でももあります。
明治の初期から中期にかけて、この一帯は明治維新の英雄や華族達によって大農場が次々と展開された日本に例の無い場所でした。
ここは二度にわたり総理大臣を歴任された松方正義(公爵)薩摩藩士が作った牧場です。
周囲は10kmあり、ほぼ千代田区と同じ面積があります。
分かりやすい比較では、東京ディズニーランドの16倍の広さです。
やはり広大な、公的牧場である那須町共同利用模範牧場ですら330ヘクタールですから、他の牧場は太刀打ちできません。
現在はホウライ(三井)が運営しておりますが、那須塩原市や那須町では最大規模の牧場です。
一部は観光牧場としての側面が強いですが、なんせ広大な牧場です。
輸入飼料に頼らず、現在千本松牧場単一で放牧されている牛で牛乳を生産しています。
牧場だけでなく、近所のスーパーなどでも売っているおいしい低温殺菌牛乳を生産しています。
放射性セシウム、ヨウ素ともに未検出で、常時検査しているそうです。
やはり、ここの牛乳の魅力はホルスタイン牛の良さがよく出ている、あっさり感で自然な味がします。
不自然な濃厚牛乳をつくりません。
飼料は千本松牧場の有機肥料で作っている牧草で育てています、それは遺伝子組み換えを行なっていない飼料を与えている証明にもなります。
低温殺菌牛乳も大変ですが、オーガニック性はもっと大変だと思います。
やはり安全性と地元の信頼性が一番です。
ホルスタインが自然に食べる牧草などの植物性の飼料ではこの乳脂肪分以上は多分上がりません。
価格も各スーパーなどで若干違いはありますが、概ね280円〜300円ぐらいですので私にしてみれば、ちょとした贅沢なんです。
ちなみに千本松牧場の直売所では1リットル280円です。
以前、他のページでも記載いたしましたが、アメリカ人が日本の牛乳を飲むと非常に違和感を感じます。
アメリカ人でけではなく欧米の人はほとんど感じるようです。
モチロン、アメリカなどは朝のシリアルから始まり、一日中牛乳と接している国ですから他所の国の牛乳に違和感を抱いたのは分かります。
たぶんアメリカの牛乳を飲んだ事がある方でしたら分かると思いますがアメリカの牛乳は薄いです。
乳脂肪分が2%台が普通ですから、私などは水ぽっいと最初は感じました。
日本での牛乳は乳脂肪分が3%以上ないと牛乳とは認められません。(現実は3.5%に満たないとダメです。)
そんな違い(おそらく生活習慣によるもの)と殺菌方法の違いでしょうね。
ヨーロッパのEU移行に伴い価格競争が激化しHTST方式・72℃〜78℃・15秒間(高温短時間殺菌)製品が主流になってますが、基本的には低温殺菌牛乳が当たり前の国々です。
現在高温殺菌牛乳があたり前だと思っている先進国は日本だけです。
それじゃあ、なんで低温殺菌牛乳を作らないんだい?という疑問がありますよね。
それはやはり一番の理由はコストがかかるという事だと思います。
低温殺菌牛乳ですと殺菌に30分もかかり、方や高温殺菌牛乳だと2秒間です。
それと良質な生乳を必要とします。
残念ながら日本の生乳は欧米に比べて細菌数が多いです。
アメリカの細菌数との比較でも通常平均で10倍ぐらいあります。(100倍ぐらいのものも珍しくありません。)生乳の汚染度が高いのです。
それは日本の農家の農地面積は世界の平均の100分の一しかありません。
狭い敷地で飼育する事が根本にあると言えます。
低温殺菌牛乳はまず最初に良質の生乳がなければできません。
大手企業ではそんなににコストの高い良質の生乳は集めません。
それと日持ちの問題がありますね、
千本松牧場の低温殺菌牛乳の場合6日間しかありません。
賞味期間が短いので、スーパーなどではすぐ売れないと見切り品にされてしまいます。
そうですよね、那須塩原市の大手スーパーでも安い牛乳は1リットルで130円ぐらいからあります。
値段だけ考えたらそっちに傾いてしまうのも庶民感情として分からない事ではありません。
千本松牧場の牛乳の半分以下の値段ですからね。
上の写真は千本松牧場内の乳製品の売り場です。(2014年8月現在)
那須や那須塩原市でもいろいろな製品が売っていますが、あくまで基準の牛乳にするのは写真の千本松牧場牛乳にいたします。
真っ白で、飲みやすい牛乳です、長い間のんでいると高温殺菌牛乳との違いが結構わかります。
ノンホモでないのが残念ですが、これで価格1リットルで280円というのは立派です。
牧場の直売所で売っている瓶入りの牛乳。価格は900mlで670円です。中身はパック入りの牛乳と同じですので、リターナブル無し(ビンを返すとビン代が戻ってくる事)で390円の差はなんなんでしょうかね?
中身より瓶代のほうが高い結果となってしまっています。
ひどい乳糖不耐症のかたはラクターゼを増やす事が必要ですが、普通の人でしたら、とにかく低温殺菌牛乳を飲み続けてみてください。
その内はっきりと低温殺菌とそうじゃないものの区別がつくようになります。
ホモジナイザー 「均質化」
牛乳のおいしさを決める要素として「均質化」の処理を受けるかどうかがありますが、千本松牧場牛乳は均質化処理をしています。
ホモ牛乳です。
いわゆるノンホモ(ノンホモジナイズ)牛乳でないのが残念な点ですかね。
私は絶対女の人が好きです!
いや、そういう意味ではありません。
ノンホモは、ホモジナイズしていない、つまり、脂肪球を均一化していない牛乳のことです。
通常絞った牛乳は脂肪球が均一ではありません。(ノンホモ)
放おっておくと分離してしまいます。
製品にしたとき売れるようにこの現象を防ぐ意味で均質化処理が行われます。
また、均質化したホルスタインの牛乳は真っ白になります。
北の国からで、純や蛍が搾りたての牛乳を一升瓶に入れて振り、バターを作るシーンがありました。
本来牛乳はそのように分離するものです。
ですから市販品の大半を占めるホモ牛乳をいくら振っても、脂肪が分離しませんからバターはできません。
お母さんのおっぱいは当然ノンホモです。
乳糖が露出していないため胃にやさしく、下痢がしにくいのです。
千本松牧場の牛乳の他にも、おいしい牛乳を紹介しますので、ぜひ那須に来たらいろいろ飲み比べてみてください。