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日本人として生まれ、日本の社会で育ち生活するための基本的な倫理とかはとは違い(この分野もかなり変貌していると思いますが)、食や医療の常識というのは今や日々更新されるぐらい変貌をとげている分野であります。
昨日の常識が今日は非常識などというのも珍しいものでもないかもしれませんから、インターネットがある便利な時代です、自分でまず疑問を持ったら調べてみるというのはとても大切な事です。
それでは那須で飲めるおいしい牛乳を飲んでみましょう
一番おいしいのは、しぼりたての本当の良質な牛乳が一番おいしいですが、牛を飼っている人じゃないと当然飲めません。
法律がありますから簡単に市販はできません。
(牛乳の考え方として生鮮品として考えるか、ある程度保存が効く食品ととるかで見方は相当違ってくると個人的には考えます。
ここでは生鮮品としての牛乳という考えの基ページを作成しております。)
私達で手に入る那須の美味しい低温殺菌牛乳を飲んでみましょう。
これは良質な牛乳が無いとできない殺菌方法でもあります。
また、これから注目されてくるであろうオーガニック度などを基準に考えて行きたいと思います。
那須地方というのは北海道を除けば本州で一番生乳の生産量が多い地域なのですが、地元にいても酪農家じゃない限り牛乳のことは殆ど知られておりません。
那須塩原市の図書館に行っても酪農関係の書籍や牛乳の本などはほとんどありません。
TPPという難問題を突きつけられている日本ですが、農業の実態の情報開示がほとんどありませんので、消費者が興味を持ちようがなかったのも大きな問題です。
農業、農業と騒いでも一体何が問題なのか?消費者が分からないのは情報を開示してこなかった農家の責任もあります。
いつまでも鎖国のような閉鎖社会の日本農業でいいわけではありませんので、情報を開示するというのは大事な事です。
高い牛乳は大抵はガラス瓶に入って売っています。
他の牛乳との差別化ということはわかりますが、一体牛乳瓶がいくらするのか(詳しい価格を表示しないまでも割合ぐらいは表示すべきだと思います)
それをしないと一般消費者は高いイコール良い物という意識がありますから、これから牛乳の消費が格段に増える事が期待できない以上、いろいろな意味で情報を公開してまず消費者に興味を持っていただくことは大事なことです。
現在では牛乳に何故大きな価格差があるのかまるで分からないミステリーマーケットを私なりに解説してみます。
牛乳を飲むとどうして下痢をするのか?
普段飲み慣れていない人が一度に沢山飲んだりすると、下痢をする場合がありますから注意してください。
この原因はラクターゼ酵素の活性が低いため、乳糖が消化されないためおこるものです。
ラクターゼ酵素は小腸粘膜の上皮細胞に含まれています。
(乳糖とは英語でラクトースといいますが、砂糖は果糖とブドウ糖の結合ですが、乳糖は同じようにブドウ糖とラクトースが結合したものです。
乳で育つ赤ちゃんの時は腸内細菌の大部分がビフィズス菌で占めており、ビフィズス菌が腸からの病気の感染をふせいでおり、ビフィズス菌が優勢になるのに必要なのが乳糖だといわれています。)
ラクターゼ酵素の活性が低いと乳糖が消化されないまま大腸に届き、大腸には沢山の菌が住んでいますので、その中で発酵してガスを出したりして暴れる為お腹がゴロゴロします。
(欧米人にはほとんどみられませんが、牛乳と付き合いの短い日本人は乳糖の活性化の低い人が沢山います。)
アルコールを飲んだ時に弥生系の日本人にアルコールを分解するアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の作用が弱い傾向があるのと同じように民族的なものだと個人的には思っております。
大事なのはシリアルのように、毎日少しでも牛乳を飲むことがラクターゼを増やす事になります。
生活習慣の中で、普段から牛乳を飲んでラクターゼ酵素を増やしましょう。
もうひとつ理解していただきたいのは、
「地球上のすべての生物の中で離乳してからもミルクを飲むのは人間だけ」ということです。
自然の摂理からいえば決して普通にはありえないことですから、下痢をするのもしょうがない側面もあるということ。
右の絵はヨハネス・フェルメールが描いた有名な「牛乳を注ぐ女」(Het melkmeisje)で1658年頃の作品だといわれています。
作品の解釈というのではなく1658年といえば日本では江戸の明暦で第4代将軍「徳川家綱」の時代です。
牛乳との関わりという歴史を、欧米と日本と比較して考えるのに良いかなと思う意図から掲載しました。
千本松牧場牛乳
基準にするのは千本松牧場牛乳です。理由は千本松牧場の単独で飼育している550頭のホルスタインで、町のスーパーなどでもわりと簡単に入手でき、且つ値段が妥当であること。
千本松牧場の直売所では紙パック入りの牛乳が1リットル280円です。
1リットル280円で庶民には少し高いですがバカげた値段ではありません。
千本松牧場において200ヘクタール(東京ディーズニーランドの約4倍)の広大な牧草地で自家製有機肥料で育てた、遺伝子組み替え飼料を一切使用していない安全性。
オーガニック性の高い、高品質の低温殺菌牛乳であること。
よりオーガニック的な飼育は、殺菌方法だけではなく重要な事だと私は思います。
また、地産地消という考えはとても大事です。
なによりもここは私達の故郷なのですから。
以上の理由から千本松牧場の牛乳を基準にする事にいたしました。
南ヶ丘牧場 ガーンジィゴールデンミルク
南ヶ丘牧場の牛乳です。国内に約200頭しかいないといわれるガンジー牛のブランド牛乳。
ほんの少し黄色がかかっています。
大企業に対抗して健闘していますが、殺菌方法は75度15分の高温殺菌牛乳です。
価格は那須で販売されている牛乳では現在一番高価です。
パスチャライズド牛乳 那須塩原
こちらは那須塩原市にある新生酪農(株)が箒根酪農協の提携酪農家からの牛乳で作っている製品です。
パスチャライズド牛乳と記載してもなかなか分かりづらいと思いますが、かわいいゆるキャラみたいなイラストが書いてあります。「みるふぃ」
特筆すべきは、リターナブルを採用していることです。
瓶を返却すると100円戻ってきます。
72℃15秒の高温殺菌でノンホモではありませんが価格は手頃です。
那須塩原ブランドに認定されています。
森林ノ牧場牛乳
低温殺菌、ノンホモジナイズの牛乳です。ジャージー牛を採用していますがてサラッとしていてコクと風味のある牛乳に仕上がっています。
瓶入り牛乳だけになります。
瓶のリターナブル制度はありません。
通信販売や有名店などでも使用されている牛乳です。
北那須のガンコじいさんの牛乳
那須高原の「オシャレ」というモノカルチャー化された文化に一石を投じるガンコじいさん。高品質の低温殺菌ノンホモの牛乳です。
濃厚系の旨味と甘味のある牛乳です。
リターナブルがある瓶入り牛乳です。
特別篇
御料牧場
参考資料としてお考えください。御料牧場は宇都宮市の郊外にある皇室専用の牧場です。 皇室専用の乗馬やパレードで馬車を引く輓馬(ばんば)の生産を始め、牛や豚などの家畜・家禽の維持管理をおこなっております。
正式名称は「高根沢御料牧場」です。
広さは250ヘクタールで皇居の約2倍の広さがありますから、都市圏にある牧場としてはかなり広大であります。
搾乳などの酪農だけでなく肉の加工、また無農薬野菜など最高級の食材を生産しており、皇室や国の威信が問われる宮中晩餐会などに供されます。
栃木県高根沢町にある御料牧場の風景です。 その美しい牧場はきれいなヨーロッパの公園のようです。
広大な敷地ですが、牧場内には塵ひとつありません。
すべてが清潔に保たれていて、一般の牧場とはまるで違うのがすぐ分かります。
牛はジャージー牛とホルスタインが飼育されています。
牛乳はミックスされます。
殺菌温度で牛乳が違わないのなら、御料牧場は何故無殺菌特別牛乳をつくるのでしょうか。
天皇陛下が飲まれるのは無殺菌の特別牛乳です。
牛がシャワーを浴びるのも病気から守る為です。
抗生物質などに頼らない自然に近い飼育です。
日本一の牛乳は?
クオリティの高さはすごいです。高級品をつくるという考え方よりも、手間をかけた安全性を重視したオーガニックな牧場です。
牧場内に天皇陛下や皇室の方もお泊りになられます。 日本一の牛乳は?という議論も沢山あります。
味覚はそれぞれ好みでしょうから、その観点から選ぶのは難しいと思います。
食べ歩きやグルメブログのように、突き詰めると根拠の無い、不規則発言と同じになってしまう恐れがあります。
品質という点では御料牧場が個人的には日本一だと思います。
栃木県には天皇陛下や皇室の方々の食材を作る御料牧場がありますが当然一般の人が買う事はできません。
宮中晩餐会や園遊会などにも使われるものです。
クオリティの高さはすごいですから、市販品など民間の及ぶ処ではありません。
牛も一日に2回シャワーを浴びるそうです。