- BeNasu那須高原の歩き方 トップページ >
- 温泉 >
- 北温泉
登山者や観光客に人気のちょっとした秘湯気分を満喫する
ここも開湯は1200年前と古く、元禄年間創業というレトロな温泉です。余笹川の上流域飯盛山のふもとに所在します。
ここも評価が別れる所なのですが、「秘湯」と取るか、「古臭い」お世辞にもキレイとは言えませんから、ボロっちいと取るかで人それぞれ別れるようです。
屋外の大きな露天を除いては、お湯は基本的に熱めです。
源泉は3つあり天狗の湯、温泉の湯、相の湯があり湯量は豊富です。
(源泉の温度は摂氏57°)
元文年間(1740年代)の「北湯道」といって大丸温泉から北温泉を経て、湯元からの物資輸送や信仰登山などに使用された「白河道」につながる古い歴史のある道路だったようです。
現在は登山道として、中ノ大倉尾根から清水平に行く為に利用されています。
私が子供の頃は北湯といっていましたが、現在は「北温泉」と表記が統一されているようです。
その昔は「喜多湯」などとも呼ばれたそうです。
屋外に温泉のプールのような露天があるので、子供の頃祖母によく連れて来てもらった。
あの頃は大きいなと思ったものだが、今見るとこんな小さかったかなあと、しばし感慨にふける。
北温泉の駐車場と駒止の滝の駐車場が共用というより、駒止の滝の県営駐車場に車を止めてしばし歩かなくてはなりません。
駒止の滝の観瀑台が出来たので降り口も随分きれいになりました。
以前はこんな感じで降り口に北温泉と通じる専用電話がありました。
この柵を乗り越えて見なければ駒止の滝は見ることが出来ませんでした。
結構な断崖にあるので、隣接する御用邸を管轄している宮内庁皇宮警察の「危険」の看板が建っていました。
私も幻の滝と特集していますので、あまりは言いたくないのですが、登山する人や釣り、写真愛好家にはみんな結構知られていました。
ただ「那須御用邸」内にあるという特殊事情故、なかなか普通の人には知られなかったという事です。
そういうのが日本人は好きなんだと思いますが(特に都会の人)、地元の人間で北温泉を秘湯と思っている人はあんまりいないと思いますが、現代では那須も昔と違い、なんとなくハイソを追うようになってしまいました。
今だったら北温泉はスレてませんから、やっぱり秘湯なのかもしれませんね。
昔は近所のばあちゃん連中が、小さな孫を何人も連れて来たものです。
子供の頃、温泉プールに入りたくてよく来ました。
昔は夏になると裸で盆踊りをしたそうです。
屋外の大浴場、映画テルマエ・ロマエの撮影で使われた屋外の温泉です。
バスで一度大丸まで行ってから北湯入り口で降りて、ちょっとした遠足気分でボルケーノハイウェイから歩いていきました。
(昔は那須高原線「旧ボルケーノハイウェイ」は一方通行だったので、内回りの北湯は一度大丸まで行って、下ってこないと東野バスでも車でも行けなかったのです。)
東野バスの場合は今でも同じです。 外人、特にアメリカ人などは歓びそうだなあ〜などと思い、海外サイト見て回りましたが、北湯の公式ホームページの英語版以外なかなかありません。
ひょんな事からスイスの酪農を調べているうちに、日本全国の温泉を旅したフランス人のホームページ内のあるページから那須の感想を書いたページがありました。
那須では「大丸温泉」と「北温泉」に行ったそうです。
読んでみて、あるフランス人の見方ですが「大丸温泉」はベタ褒めでしたが、「北温泉」は、なかなかフランス人には鄙びたとか「侘び寂び」のような感覚は無く、単に古くてあまりキレイじゃない温泉として捉えられてしまったようです。
この方はパンフレットを見て来たみたいですが、私も時々感じますが、あまりに写真と現実が違う宿や温泉は多いです。
私も心がけてはいるのですが、デジタル化された現在写真など、千枚でも二千枚でも簡単に撮ることができます。
大量に撮影しますと、中には結構「へなちょこ」なりにいいものがあったりしますが、あまりにフォトジェニック的な写真は、後で誤解を生じる結果になる事もありますから、使用しないようにしております。
現在は昔の変わったオヤジさんは亡くなってしまい、地元の人間としては「単なる古い建物の温泉」でしかないというのが正直な印象でしょうか。
昔は武骨な山屋や長逗留の湯治客しか利用しなかったような温泉ですが、秘湯ブームと映画の影響でしょうかね、大変人気があるようです。
私のサイトは営利でやっているものではありませんから、検索順位であるとかアクセス数とかは、多少のモチベーションになる以外は、さほど気にはしていませんが、ある時2時間で6000件あまりのアクセスがあった時があり、アクセス解析が「ぼっこわれてる」と思っていました。
私はテレビは見ませんので、その時は分かりませんでしたが、後で紅葉時期とあって「駒止の滝」が、テレビで放映かなんかされたようで、改めてマスコミや映画の影響というのはスゴイんだなぁと思いました。
ある意味で温泉なんかも嗜好品的な要素がありますから、やたらにデフォルメ化された秘湯というイメージで来ると多少「うおらぁ〜、うそじゃねえかよおっ!」と思う人もいるかと思います。
私としては、後でガッカリされるのが嫌なだけで、もちろんケチをつける気は毛頭ありません。
ただ普通に考えても、そんなに稀な人知れずの秘湯が、英語のサイトまである立派なホームページを公開はしないと思います、秘湯というものは本当に見識のある人間と同じく韜晦するからこそ秘湯なのではないでしょうか。
透明な湯で泉質は単純温泉です。
日帰り入浴 料金700円なり(タオル別売り 100円)
混浴もあるでよ