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- 沼ッ原湿原(ぬまっぱら しつげん)
沼ッ原湿原または沼原湿原とは
沼ッ原湿原(ぬまっぱらしつげん)の名前の由来につきまして手塚晴夫さんによる「栃木百名山」山名由来によりますと、沼原は、湿原を意味した「ヌマ(沼)」と「ヒロ(広)」や「ヒラ(平)」と同義の「ハラ(原)」を合わせた地名であり、音読を(ぬまっぱら)と言わせるのは、湿原の広さを強調したいがためであって、狙いは小塚原(こずかっぱら)と一緒と思われたとあります。
注ー小塚原刑場は、慶安4年(1651年)、千住大橋南側の小塚原町(こづかはらまち 現在の東京都荒川区南千住2丁目)に存在した
沼ッ原湿原は、那須連山の西端標高1,230mの日の出平(1,786m)南端白笹山(1,719m)、その西にある西ボッチ(1,410m)との間にある亜高山湿原です 亜高山とは(植物の垂直分布帯の一つで低山帯と高山帯の間にあり本州中部では海抜1500〜2500メートルぐらい)。
広さは東西約250m、南北約500m 周囲約1.6km 面積は約7ha
とちぎの景勝100選に選ばれています
沼ッ原展望台 緯度経度(度分秒) | 37度6分31.68秒 139度55分33.02秒 |
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緯度経度(十進) | 37.1088,139.925839 ズーム:18 UTMポイント:54SVG04560748 |
標高 | 1228.7m(5m(レーザ)) |
アクセス ACCESS
東北自動車道 | 那須ICより県道17号(那須街道)〜県道266号線経由で沼ッ原湿原まで24Km 車で1時間ぐらい。 沼ッ原駐車場より徒歩 約1Km 15分 |
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JR黒磯駅 | 東野バス 板室経由那須ハイランドパーク行き 奥那須自然休養村入口下車 徒歩約7.5Km 一時間30分 |
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ばすていマップ | 奥那須自然休養村入口 |
ニッコウキスゲの花期は例年6月下旬から7月中旬にかけて見頃を迎えます。
那須塩原(なすしおばら)市北部の白笹(しらざさ)山西腹の沼原池北方にある湿原。
駐車場から湿原までは約1kmの距離があり、15分ぐらいダケカンバや広葉樹林帯を歩いて下ります。
この時期森の中はぬかるんでいる事も多いですから、汚れても構わない靴に履き替えて行くことをオススメします。
標高約が1230m、那須ロープウェイの山麓駅でも標高は1390mです、那須ですと国民休暇村1230mが同標高ですから比較すると相当高い所に位置します。
ニッコウキスゲ・コバイケイソウ・ヒオウギアヤメなど230種類の高山植物の宝庫です。
秋の沼ッ原湿原
2014年10月8日です。秋の沼ッ原湿原はダークブラウンとアクアブルーの静寂な世界です。
季節の移ろいの中で美しく紅葉していきます。
派手な紅葉ではありませんが、幽玄で幻想的な場所です。
2014年 沼ッ原湿原(ぬまっぱら しつげん)
2014年の7月12日です。今年は冬から春先にかけて昨年に比べて寒い日が多かったのでニッコウキスゲも7月中旬頃が見頃だと思っていました。
ニッコウキスゲの花期としては例年より遅れて見頃を迎えていますが、花が少ないです。
沼ッ原湿原のニッコウキスゲは年によりムラがあるのが欠点です。
しかし湿原は綺麗な水がたっぷりとあり本来の瑞々しい沼ッ原湿原を見ることができました。
台風一過、爽やかな風が吹き渡っています。
2013年の沼っ原湿原(ぬまっぱら しつげん)Part 1
2013年の沼ッ原湿原(ぬまっぱら しつげん)のニッコウキスゲを中心とした様子です。
地元の言い伝えによると4年に1度の大当たりにあたるそうです(根拠はわかりませんが)。
ニッコウキスゲはまだ蕾もありますが、7月2日現在ほぼ最盛期でした。
だだ水が少ないですね、それでも梅雨入りして少し増えてきています。
2013年の沼ッ原湿原(ぬまっぱら しつげん)Part2
編集後記前回行ったのが7月2日でした。何とか山々を撮りたいと思っていましたが、平地は晴れの日がありましたが白笹山方面を見るとずっと雲がかかりきりの日が続きました。
何とか幾分天気がよさそうなので、7月9日に再び行ってみました。
花も盛は過ぎたと思っていましたが湿原に行くと、まだまだ全開で咲いていました。
今年は本当に天候不順に祟られましたが、最後はすばらしいニッコウキスゲの群落を見ることができました、、まっ、地元人の私にはハッピーエンドで終わりました。
2008年の沼ッ原湿原(ぬまっぱら しつげん)
浮世舞台の花道は 表もあれば裏もある花と咲く身に歌あれば 咲かぬ花にも唄ひとつ
演歌の花道ではないですが、那須にも観光化された表那須と自然いっぱいの裏那須があります。
沼ッ原湿原は裏那須を代表する美しい湿原です。
2008年は初夏と秋と2回行きました。天候にもめぐまれましたが、ニッコウキスゲの食害がひどくなり始めた頃です。
しかしまだまだキレイに保全されていました。
2008年の沼ッ原湿原(ぬまっぱら しつげん) |
2013年の沼ッ原湿原(ぬまっぱら しつげん)Part 1 | 2013年の沼ッ原湿原(ぬまっぱら しつげん)Part2 |
2014年 沼ッ原湿原(ぬまっぱら しつげん) |
秋の沼ッ原湿原 |
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沼ッ原湿原 クマの注意点
2016年、各地でクマの方から人間に襲いかかってくるいうという事例が発生しております。既存のクマ対策だけでは不十分な恐れもあります。
栃木県の下野新聞にクマの目撃例が毎日載っているのですが、ほぼ毎日、人間の住居のすぐそばで多数目撃されるなどしております。
最終的にはあくまで「自己責任」ですから、単独の行動には十分注意が必要です。
首都圏から近い自然の多い観光地の問題点として野生生物との棲み分けが難しくなってきている点があげられると思います。
特に那須はリゾート観光や温泉だけではなく、登山やトレッキングなど野生生物が棲む自然の奥に入っていくスポーツもありますが、安易な考えで行うと事故につながる恐れがあります。
いくら首都圏から近いといっても那須の大自然の中には野生の動物も沢山共生しています。
その中にはクマのように、対応を間違えると事故につながる動物もおりますので、きちんとした知識も必要です。
一番大事なのはクマと近い距離で出会わないようにすることが肝要です。
一人での行動やクマのいそうな所に近づかないなどが大事ですが、ツキノワグマは基本的には臆病でおとなしい動物です。
藪の見通しの悪い所では鈴やホイッスル、木を叩いて鳴らすなどして、通常クマが聞きなれない音を出して人間の存在を知らせましょう。
クマに出会ってしまったら。
クマは非常に母性本能が強い動物です、絶対子グマには近づかない。(クマが人を襲う理由の多くは、自分の身や子グマを守るためです)
静かにゆっくりとクマから離れる。
クマに背を向けない。
走って逃げない。
グループで固まる。
実際に県内で撮影されたツキノワグマです。
ツキノワグマは基本的におとなしい動物ですが、熊と近い距離で出会わないことが最も大切です!
木登りが上手く、食べ物のほとんどは植物の実や芽、葉。
ハチやアリ、死んだ鹿なども食べる時があります。
体重は大人のオスで80Kg程度、メスで60Kg程度です。
裏那須、奥那須登山道は深い山の中を歩いて行きますので、早朝や夕方は特に注意してください、音を出しながら一人での行動は避けましょう。
ツキノワグマは肉食獣ではありません、人間を捕食の対象にはしませんから、通常熊の方から意図的に人を襲って来ることはありません。
熊が人を襲う理由の多くは、自分の身や子グマを守る為ですので、熊を刺激しないことが重要です。
クマも人間と会いたくないと思っています。
熊は聴覚、嗅覚とも、とても優れていますので、熊よけの鈴やラジオなどで人の存在を知らせる事が大切です。
こちらはYoutubeにありましたツキノワグマの動画です。(栃木県とは違います)
那須でも昔はりんどう湖に熊牧場があったぐらいですから、まだまだ棲息しています。
この沼ッ原湿原調整池の下、深山ダムの奥ではクマの放獣も行っていますので少人数の観光は熊よけの鈴などの携帯を忘れずにね。
(麦飯坂経由三斗小屋宿跡方面)
麦飯坂先の湯川には、仮設の橋がありますが、丸太3本組みの不安定な橋です。
充分な注意が必要です、また、増水等により仮橋が流失し。通行不能となる場合があります。
2013年7月現在