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2013年の沼ッ原湿原(ぬまっぱら しつげん)のニッコウキスゲ Part Ⅰ
現在は電源開発の敷地内にある為見ることはできませんが、一本の古い山桜の巨木があるそうだ。
どうして一本の山桜の巨木だけがそこにあるのかは、誰も説明できない。
なんて、へなちょこがヘミングウェイみたいに書いてみましたが、お恥ずかしい限りです。
天気の悪い日が続き、中々晴れる日がないのですが、2013年は地元の古い言い伝えでは4年に一度の大当たり年になるそうだ。(根拠はわかりません)
午前中はガスで花を見るどころではない陽気で、午後から多少晴れるという予報などでやってきてみました。
最初の桜の話は多分本当だと思います。
駐車場についた時は沢山の車が止まっていてゾロゾロとあまりの視界の悪さに皆さん帰って行きました。
午後からだよ、と心の中でつぶやきながら湿原に降りていくと、ほとんど人はいませんでした。
ノンビリ休憩スペースでコーヒーを飲んでいると、霧が晴れてきました。
景色を見終えた年老いた御夫婦が杖をつきながら、ゆっくりと私の所にやって来て、一言遠くを見つめるように感慨深げにつぶやきました。
「40年ぶりだ」と、どういう事ですか?とお尋ねすると老人は、かつて深山ダム建設に従事し3年間に渡りこの近くの鹿島建設の宿舎に住んで仕事に当たったそうです。
トツトツと当時の思い出を話してくれました。
現在の深山ダムからこの沼ッ原湿原一帯にかけてのニッコウキスゲは現在の比ではなく、それはそれは素晴しい光景だったそうです。
そして工事も最終段階に入り木の伐採作業に入った時だそうです、その中に一本の古い山桜の巨木があったそうです。
山桜の巨木はあまりに美しく、切り倒すのは忍びないと、この老人が上と掛けあってどうしても残してくださいと頼み込み残されたそうです。
現在の深山ダムや沼っ原湿原(ぬまっぱら しつげん)から三斗小屋方面に向かう登山道は、かつての会津中街道ですので、古い歴史を有する地域であります。
だから、ここにそのような桜の巨木があっても不思議ではないのです。
何と言っても会津の大藩が参勤交代に使用した道なのですから。
若干小ぶりな気もしますが、休憩スペースの回り一帯は、一面のニッコウキスゲとコバイケイソウです。
銀色の針葉樹の葉がとても美しく、晴ればっかりがいいんじゃないんですよ。
花は曇りの方がキレイに見えます。
ただ聞いてはいたのですが水枯れがひどい状態です、ほとんどありませんので残念ではありましたが、自然のやることですからね、しょうがないですよ。
青空もでてきました、それでは木道を歩いてみましょう。
水が無いとかわいそうなのですが、クロサンショウウオを見つけるのはちょとしたコツをつかめば簡単なんです。
ナイショですけどね。
モリアオガエルかなにか分かりませんが、カエルの大合唱とカッコーが鳴いています。
もう、人は数人しかいない感じです、ほとんど人とスレ違いません
水がないので鹿の蹄らしき足跡が沢山あります。
秋赤音(アキアカネ)が沢山飛んでいて懐かしいです。
前回きたのは2008年です、親友と二人で来て以来です。
秋赤音(アキアカネ)が木道に止まっていました、秋になると里に下りてこんな赤とんぼになるんですよ。 コバイケイソウは毒がありますので、まったく食害されません。
コバイケイソウが今年はとても多い気がします。
これがクロサンショウウオです。
左側の写真はオス?。
反対側はこんな鮮やかな色をしているんですよ。
右側はつがい?たぶんオスとメスのような気がします。
まだまだ沢山棲息していますので、探すコツさえ分かれば簡単に見ることができるのですが、現在両生類レッドリスト(有尾目)という事なのでやめておきます。
結構その手のマニアが捕まえて持って行ってしまんだそうです。
インターネットなんかでも結構販売してますもんね。
晩冬から春先にかけて、サンショウウオは産卵の季節を迎えます。
色は個体差があり黒から薄茶ぐらいの感じのですが、これは青味を帯びた珍しい色をしていました、色を編集した訳ではありません。
沢山のクロサンショウウオを確認でき写真に収める事もできました。
子供の頃は珍しいものでは決してなかったのですがね。
今現在生きている人間達は同じ地球号に乗り合わせているのですから、自然と共存できない文明はやがては滅んでしまう気が私見ではありますが、そんなふうに私は思います。