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那須湯本、旅行者や観光客に大人気のレトロな元湯 鹿の湯
那須温泉の源で、開湯1370年の歴史ある那須で一番有名な温泉。「鹿の湯」の発見は全国でも32番目と大変古く、これは栃木県においては一番古い歴史があります。
関東地方では熱海、修善寺、草津、伊香保に次ぐものです。
歴史上においては弘法大師空海、日蓮聖人、源頼朝、松尾芭蕉等が入湯したとされています。
那須温泉発祥の湯であり、現在では地元の人間より、旅行者や観光客に大人気の温泉です。
立地的にも一番分かりやすい場所です。
徒歩ですと東野バスの湯本駅前からの階段を下りて行きます、車だと殺生石の前から入るのが分かりやすいと思います。
名前の由来は昔、傷を負った鹿がこの湯で傷を癒したところから鹿の湯という名がついたそうです。
基本的には熱めの温泉です。
「鹿の湯」は源泉の深さが10mと大変浅く、1分間で1000リットル湧出し温度は70℃です。 宿泊設備はありませんから日帰り温泉のみとなります。
建物はレトロな木造平屋建て。 私は湯元の鄙びた裏通りをへっぽこ(下手くそ)な「ちあきなおみ」さんの「喝采」を歌いながら、下駄の音をカランコロンと鳴らしながら歩いて行くのが情緒があって好きである。
何故かいつも「喝采です。
という訳でアイキャッチャーは喝采です。
320年近く前の江戸元禄2年(1689年)、「おくのほそ道」の途上、松尾芭蕉が那須で泊まったのもこの近所です。
松尾芭蕉が全行程2,400Km、160日の「おくのほそ道」の道中に出てくる温泉は「那須湯本温泉」、「飯坂温泉」、「山中温泉」の3ヶ所しかありませんから、「那須湯本温泉」は相当気にいったのではないかと思います。
私が若い頃お年寄りからきいた話です。
松尾芭蕉は痔が悪く馬に乗ると相当痛んだそうです。
それで黒羽で痔に効く温泉が那須にあると聞いてやってきたんだと聞きました。
殺生石の玉藻の前にも興味はあったんだが、それよりケツが痛くて困っていたそうだ。
本当だとしたらやはり俳聖松尾芭蕉も人間だったんだね。
鹿の湯の温泉効能 成分
鹿の湯 | 単純酸性 硫黄温泉(硫化水素型)酸性低張性高温泉 |
---|---|
適応症 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進 |
有温度 | 41,42,43,44,46,48度の6つ 昔は52度もあったそうです。 女湯には48度の浴槽はありません。 |
日帰り入浴 | 営業時間 08:00〜18:00 通年無休 最終受付 17;30 |
---|---|
料金 | 土日祭日500円 / 平日400円 小人(小学生) 300円 幼児 無料 |
湯治体験半日券 | 土日祭日1,500円 / 平日1,200円 |
回数券 | (11枚つづり) 4000円 |
ロッカー利用料 | 大型 200円 / 小型 100円 |
住所 電話 | 〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本170 TEL 0287-76-3098 |
鹿の湯 | 鹿の湯の公式ホームページ |
那須に住んでいると、あまりお湯の成分など気にしないが、泉質酸性 含硫黄-カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)といわれています。
湯は源泉かけ流しの硫黄の香りがして、白濁したまさに温泉という感じです。
湯川に架けられた渡り廊下を越えて共同浴場に行くようになっている。
那須に住んでいると湯本の共同浴場にただで入れるので、地元の人間は割りと利用する人は少ない。
(いつも混んでいるといことが理由の一つだと思われますが)
どちらかといえば観光客向けの温泉である。
足を伸ばしてくつろぎたい方は、浴槽が小さいのでちょっときびしい。
鹿の有名な入浴の心得。温泉道みたいな感じですかね。
温泉に入るのは絶対権限を持つ湯長の指示に従い、最初に病気の快癒を祈願し、湯もみをして温度を一定にすることから始まります。(その時湯もみ歌などを歌ったといわれています。)
柄杓で数百回の湯を頭部に浴びる「かぶり湯」といい、全国でも数少ない温泉療法で、脳貧血を防ぎ、また体内吸収の効率が高まるといわれています。
明治以前は日本の共同浴場は混浴が当たり前で、浴場で淫らな行為をするこというのではありませんが性に対しては非常におおらかでした。
明治維新以後西洋文化が入ってきてからは徐々になくなり現在に至っております。
女風呂と男風呂の入り口。
脱衣場の風景。
鹿の湯の男湯の入浴風景、ちなみにきちんとお断りしてから撮影いたしました。
有名な温度は41,42,43,44,46,48度の浴槽が6つ並んでいる。
私の若い頃から主のようなオヤジがいて、入り方が悪いなどさんざん怒られたが、今でも代々受け継がれているようで、主のような人が一番熱い浴槽に陣取っている。
昔は湯長といって絶対権限を持った管理者が存在し、入湯客は湯長の指示に従わなくてはなりませんでした。
シャンプーや石鹸は使用出来ません。
御所の源泉と鹿の湯の湯の元採取場。
実際のご使用に当たっては必ずご自身で再度確認いただけますよう、宜しくお願いいたします。
鹿の湯の場所 殺生石の前の湯の川を渡った所に看板がある。