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那須温泉で心を温める (こでらんねぇ)
最初にお断りいたしますが、那須の温泉についてのページであり詳しい那須の温泉宿を紹介するものではありません。那須温泉とは Nasu Hot spring.
心が温まらない温泉は、ただの有効成分の入ったお湯です。
那須温泉は入浴剤入りのお湯とは違います。
ワインがアルコール入りのぶどうジュースじゃないのと一緒です。
温泉は温かい泉と書きます。
温かいという意味は「心や顔色が穏やかでやさしいさま」を表すそうです。
下野国の名湯、那須温泉で体と心の芯から、ゆっくりと温まってみましょう。
最近は「ほっこり」とかというそうですが、地元でそんな気取った言葉は聞いたことがありません。
「ぽっこり」は私のおなかはポンポコポンのポンポンポンで「おめでた」か「メタボ」ですが、栃木だったらやっぱり「こでらんねぇ」でしょうかね。
(最上級の形容詞は、質が最上や最下である物を説明するために使われますが「こでらんねぇ」は 栃木弁で「たまらない」の最上級の形容詞になります)
横文字大好きの那須だったらCo. de. la. ンネ!da.ぺっ
那須温泉は栃木県 那須町の茶臼岳中腹にある湯の町です。
かつての目抜き通りは建物が取り壊されて、空き地となったり往時の繁栄を偲ばせるものは少なくなりましたが、逆に鄙びた町並みが情緒を醸し出しています。
那須高原はバブル時期から、話題性や他で成功している事例を、丸パクリして那須に持ってくるというビジネスモデルが確立されてから、人は集まるが「オリジナリティ」の欠如という弊害も生んでしまいました。
そんな那須高原リゾートとはまったく趣を異にしております。
また那須御用邸があるため那須は風営に対しては特に厳しく、温泉地の娯楽を売り物にした他の県内の温泉地が凋落していったのに対してリゾート地に転換できたのも、風紀に厳しかった那須温泉のおかげです。
往時の那須温泉を代表する「山水閣」や「大丸温泉旅館」は今でも大変人気があります。
(山水閣も温泉は那須御用邸と同じ大丸温泉をひいています)
東山道の完成なども関係したのかもしれませが(奈良時代にできた奈良の都と陸奥の国を結ぶ官道です。)いにしえの正倉院古文書駿河国正税帳(しょうぜいちょう)に、奈良時代の貴族が湯本温泉に湯治に来たことが記載されたり、江戸時代には江戸から大名が湯治にきたりと歴史のある温泉です。
江戸時代に温泉番付なるものがあり、東では大関は「草津温泉」、「那須温泉」は東の関脇でした。(江戸時代には横綱はありませんから東の実質ナンバー2でした。
約320年前の江戸元禄時代「おくのほそ道」の途上松尾芭蕉も立ち寄って「那須湯本温泉」で2泊しております。
全行程2,400Kmの「おくのほそ道」の中でも温泉は「那須湯本温泉」、福島県飯坂町の「飯坂温泉」、石川県加賀町の「山中温泉」の3つしか登場しませんから、松尾芭蕉もよっぽど気にいったのだと思います。
那須温泉は那須七湯と言われる火山性の天然資源による温泉で、栃木県唯一の活火山「茶臼岳」火山の恵みを受けております。
「鹿の湯」の発見は全国でも32番目と大変古く、これは栃木県においては一番古い歴史があります。
塩原温泉とともに首都圏からのアクセスが良く、四季を通じて楽しむ事ができます。
健康つくりの為の温泉の効用は、現代医学においても高く評価されております。
近年になり那須と甲子、そして会津はアクセスが整備されとても身近になりました。
甲子温泉から裏那須と言われる会津地方にも多数温泉群があり。一大温泉エリアを形成しています。
施設は時代とともに華美になる傾向がありますが、秘湯のように知る人ぞ知るという温泉も人気を集めています。
那須温泉には傷つい鹿が傷を癒やしたという鹿の湯や、茶臼岳の西側「御宝前」で菩薩を見たというところから、白湯山や高湯山と名付けられ山岳信仰が盛んに行われるなど沢山の言い伝えの残る温泉郷です。
那須温泉は信仰登山としての登山基地の機能もあって、信仰に由来する八幡、弁天、高雄などの名前が付いています。
那須七湯の中では、高雄温泉と鹿の湯が硫化水素・砒素含有酸性明礬泉です。
那須の泉質というのは、「殺生石」や「茶臼岳」の噴気孔付近では、地下水が地熱で暖められ高温となりますので、硫化水素を多く含んだものとなります。
(噴気帯から離れますと温度が下がり、成分の濃度も薄くなります。)
残り、大丸温泉、弁天温泉、八幡温泉、北温泉、三斗小屋温泉は単純泉になります。
現在日本には27.000あまりの源泉があると言われています。
那須七湯の他にも那須には117の源泉群がありますが、いずれも七湯の亜流感はいなめません。
一度だけ入るのでしたら地元人としては、個性がはっきりするという点で那須七湯をおすすめします。
鹿の湯を除いては露天風呂があります。
日本秘湯を守る会のファンの方は大丸温泉の大丸旅館(車だったら、近くでは甲子温泉の旅館大黒屋も遠くないです)がありますので是非行ってみてください。
また、北温泉などが有名ですが、混浴風呂のある所もあります。
那須温泉には無料の温泉はありませんが、那須温泉神社の入口に無料の足湯「こんばいろの湯」があります。
薬効成分の強い温泉が多いですから、石鹸やシャンプーなど使えない温泉もあります、登山などで全身汗を流したいという人は使用できるかどうか事前に確かめてください。
ヒロシです
頭が痛いと医者に行ったら胆石でした。
そんなことはどうでもいいですが、検索が多いようですので簡単に説明いたします。
三斗小屋温泉 近くのかつて白湯山の信仰登山として崇められた御宝前の湯は野天になります。
(那珂川源流の一つ御沢の水源にあり、白湯山信仰の御神体の御前であり、本来湯治とはあまり関係ありません。)
また、北温泉、駒止の滝への途中の旭温泉も現在はありません。
峠の茶屋からの郭公温泉、牛ヶ首、高尾口分岐、高雄温泉上の登山道近くには、かつての温泉跡にまだ源泉が残っている所もあって野天マニアには人気のようです。
飯盛温泉、膳棚の湯(ぜんだなのゆ)登山が必要で、しかしこれらは皆もちろん無料ですが、誰も管理者がいませんから、落盤や落石など、何かあってもすべて完全なる自己責任で野天になります。
お風呂というのは癒やしの代名詞のようですが、適切な方法で入浴しましょう。
年間のお風呂での事故死の数は、交通事故死を上回ります。
個人的な見解ですが、秘湯というのとは別な括りで考えた方がいいと思います。
ヒロシです
十五 十六 十七と私の人生 暗かった 過去はどんなに 暗くともは夢は夜ひらく
一日の万歩計が十八でした。
そんな冗談はさておき、胆石が悪化して大変な状態になったのは本当です。
過去にも命にかかわる大病を経験したことがありますが、生死の判断を迫られた時、人間は最後は心臓が動いているか止まっているかということではなくて、心の生き物なのが良くわかります。
アンチエイジングという、見た目の美しさはもちろん目を楽しませてくれて良いものですが、もっと大事なのは心の加齢を止めるということだと私は思います。
私は有名な名湯を旅している訳でもありませんし、まして「温泉ソムリエ」などという資格がある訳でもありません。
このホームページにしたところで、突き詰めれば単なる「お国自慢」だろうと言われればそれまでのものです。
しかし那須温泉街の麓で育った人間として、Yahoo!知恵袋や他所の人よりはいくらかは那須の温泉は詳しいです。(難しい有効成分などの知識ではなく、もちろん経験則という意味ですが)
是非那須の温泉で心を温めて行って下さい。
1.高雄温泉
別名高雄股温泉ともいわれ、菩薩が現れたという信仰登山でにぎわった茶臼岳高雄口登山道の入口に湧き、湯垢離場ともなっていた「お行の湯」。
上記の「モボ」とは、(当時のモダンガール=「モガ」に対してモダンボーイ「モボ」という意味です。
尚、音楽は水戸黄門における、かげろうお銀(由美かおるさん)の入浴シーン同様、ストリー上特に必然性はありません。
弘法大師空海が大同元年(806年)に登山し、信仰登山が始まっといわれていますが、高雄温泉は神聖な山に登る前に心身を清める「禊」を行った湯です。
大人気だった野天無料露天風呂が閉鎖され、その跡地に現在おおるりグループが運営する旅館が建っています。
昭和天皇も皇太子時代茶臼岳登山の帰路に訪れました。
高雄温泉は高雄股川の上流にあり、この川にある紅葉滝、高雄滝は、二段になって落ちることから夫婦滝と呼ばれています。
現在の旅館にも露天風呂は引き継がれ、その眺望、秘湯といわれたお湯だけあって、抜群の癒し効果があります。
2.鹿の湯
那須温泉の源で、開湯1370年の歴史ある那須温泉の発祥の湯である。現在の地がその発祥の地であるかどうかは、私には分かりませんが那須で一番有名な温泉です。日帰り入浴のみで宿泊施設はありません。
3.北温泉
かなり古い建物が現存していて、天狗にまつわる湯で登山者や、秘湯のような場所が好きな方に人気がある温泉です。こちらは日帰り入浴だけでなく、基本的に旅館ですので、もちろん宿泊もできます。子供の頃より親しんだ温泉ですが、現在は経営者も替り株式会社組織として、お話をしてもあまり古い話はわからず、木で鼻をくくるような対応には少し地元人としてはがっかりしました。
4.大丸温泉
湧出量が多く人気が高い温泉です。
白戸川の谷間にある温泉で日本秘湯の会の温泉宿として大変人気の宿で、日帰り入浴も可能です。
3分の1を那須御用邸に引湯しても白戸川を堰き止めて温泉プールになる川の湯は有名です。
古くは明治時代、那須の西那須野の石林に別邸を構えた乃木希典将軍のお気に入りの温泉でした。
源泉温度は摂氏74.5°
三斗小屋温泉煙草屋旅館 露天風呂
三本槍岳の溶岩から湧出する湯は非常に質が高く「秘湯」として有名な温泉です。
古くは会津と江戸を結ぶ会津中街道の利用と白湯山信仰の登山基地として利用客も多い温泉でしたが、時代とともに奥羽街道(国道4号線)や東北本線の開業などで人の往来がなくなり現在2件の宿が残っていますが、開発に荒らされず今だにランプの宿として登山客に人気の温泉です。
その泉質はエルヴィン・フォン・ベルツ(独: Erwin von Ba¨lz、1849年1月13日 - 1913年8月31日)ドイツ帝国の医師で、明治の日本で東京医学校や宮内省御用掛侍医局顧問として大変活躍した人物です。
草津温泉を世界中に紹介したのは有名ですが、三斗小屋温泉もベルツ博士が絶賛した温泉です。
位置的には隠居倉西斜面あり、入浴するには登山が必要になります。
甲子温泉 特別編
元湯甲子温泉 旅館大黒屋
甲子岳や大峠、三本槍の裏那須の秘湯大黒屋。日帰り入浴は700円です。
素晴らしく綺麗な温泉が湧いています。
もちろん日本秘湯を守る会の会員です。
距離も那須湯本駅から那須ガーデンアウトレットに行くのと変わりません。