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那須高原のハイキングに沼ッ原湿原の紅葉
今日は湿原の水が鏡面のように静まり返っています。草紅葉と三倉、大倉、流石山です。
大倉山は沢山の高山植物が咲き、またニッコウキスゲの大群生地として大変美しい山ですが、こちら側からの登山は三斗小屋からの大峠、流石山を通っての山行きになりますから、日帰りは少し厳しいですね。
秋の沼ッ原湿原は赤や黄色といった派手さはありませんが、シックに紅葉しています。
那須連山への登山は中々という人でも、沼ッ原湿原は那須の散策やハイキングには那須平成の森と並んでとても良い場所のひとつです。
人は早朝ですから私一人、静寂な世界で持参した熱いコーヒをゆっくりと飲みました。
大好きな眺めです。
ボレロを聴いています。
モチロン人が来たらやめますが、熊避けです。
山に慣れていない人は早朝の薄暗い山の一人歩きはやめましょうね。
夜明けはキレイですが当然リスクも高いです。
私も慣れているとはいえ、薄暗い夜明けに広大な場所にたった一人は正直少し怖いです。
昼間はこの時期訪れる人も多いですから、那須高原のハイキングに是非どうぞ。
モーリス・ベジャールと20世紀バレエ団、今は亡き天才バレーダンサー、ジョルジュ・ドン
愛と哀しみのボレロの冒頭のウィラ・ギャザーの言葉が心に残ります。
人生には2つか3つの物語しかない
なんて少し哲学的な気分になってきます。
大峠を西へ、熊笹が自生する斜面を登りきると、流石山、大倉山、三倉山に続く1800m級の福島県境尾根が始まる。
冬季、流石山から三倉山に連なる白亜の山脈は、的を射た形容が思い浮かばないほど孤高で美しいと「手塚晴夫」さんが「栃木百名山」山名由来で語っておられます。 荘厳な静けさと雄大な景色は、昭和天皇のお気に入りでした。
絵画のような景色が広がっています。
あまり知られておりませんが、この一帯が那珂川、阿武隈川、阿賀川(大川)の支流といった大河が生まれる源流域になっています。
そんな意味でも神聖な場所です。
駐車場に山屋さんが2、3人いましたが、駐車場から直接日ノ出平方面に向かったようで誰も湿原には降りてきません。
2時間程誰もいない湿原でゆっくりとできました。
午前8時頃に駐車場に戻ると、さすがに平日でも人がどんどんやって来ます。 ダークブラウンとアクアブルーの世界と、緑の高山植物の花畑と2つの対比した景色が交互に繰り返される様はボレロと何となく似ています。
沼ッ原湿原に流れる、ずっと変わることのない2つの旋律ですね。
朝靄がゆっくりと動いています。
鏡のような水面に景色が写り込んで、ちょっと不思議なシンメトリーな風景を造り上げています。 ここ沼ッ原湿原は関東の最北端の秘境のような場所です。
福島県の県境まで僅か数キロの場所です。
沼ッ原湿原の標高は1200mですから、那須国民休暇村の弁天や大丸とだいたい同じです。
紅葉の目安にしてみてください。