初心者でも安心、那須茶臼岳（那須岳）1.915mに登る

茶臼岳（那須岳）は栃木県景勝１００選、日本百名山です

茶臼岳（那須岳栃）は栃木県景勝１００選や日本百名山に選ばれている美しい山です。
那須茶臼岳は那須はもとより栃木県を代表するランドマークです。

久しぶりに茶臼岳に登りました。
茶臼岳全体にゴミ一つ落ちておりませんでした。
素晴しい事です、皆さんすれ違う度に「こんにちは」と声を掛け合います。

ひとえに皆様方のモラルとマナーの高さに対して一地元民として厚く御礼申し上げます。
民謡会津磐梯山に、エンヤー縁がありゃこそ　見知らぬ人に　一目会津で　エーマタ忘られぬ　という一節があります
ここは那須ですが茶臼岳を介して、少しでも皆様方と縁があるんだなあと、しみじみと思いました。

　　

那須ロープウェイを利用して茶臼岳に登る

こちらで登山マップが見れます。

那須ロープウェイ（公式ホームページ） 東野交通	登山マップ

雲ひとつ無い快晴に恵まれまして茶臼岳に久しぶりに登ってみました。
那須ロープウェイの山頂駅を降りますと、このような整備された登山道があります。
しかしこれはまだ登山というよりハイキングですね。

ロープウェイ山頂駅から頂上までは片道0.9Kｍ、往復で1.8Km
時間にして山屋さんやベテランの人は別として、普通の人で片道1時間弱ぐらいです。
あまり気にせず自分のペースで登りましょう。

私は地元ですから天気の良い日でしたらいつでも登れるのですが、今回は皆さんがお越しになる日曜日を選んで登ってみました。
さすがに平日とは雲泥の差の登山客です。

少し登って行きますと牛ヶ首との分岐点があります。（那須の無限地獄　噴煙の出てる所です）
俗に 「お釜」 （ オカマ ） とかとも言いますが、ブロークバック・マウンテンとは違います。
今回は初心者や子供でも登れる茶臼岳だけにしました。

平日にしか登らない私としては、延々と続く登山客の姿を初めてみました。
さすがに那須山は人気があるんですね。

岐阜県からいらしゃった方がおりまして、岐阜にはそれこそ名だたる山が沢山あるじゃないですか？とお聞きしますと
一度那須に登るのが夢だったそうです。
地元人としては何より嬉しい言葉です。

（貼ってあるロープは登山道を示すもので、つかまるものではありませんから注意してください。
ストックや杖を使う場合は後ろに振らないように注意しましょう。
後ろを歩いている人に当ってしまう事があります。）

険しい茶臼岳の姿が現てきます

いよいよハイキング気分も終わりです。
だんだん岩だらけになってきます。
本格的な登山が始まります。

底の平らな靴で登るのは大変危険です。
那須は砂礫が多く滑りやすいので有名です。
沢山の方が滑って転んでおりました。
転ぶと落石などを引き起こすことも有りますから、できるだけ登山靴で登るのがいいと思います。

小さな子どもたちに何年生か聞いていたのですが、だいたい小さくても3〜4年生が多かったですかね。


サザエでございまーす。

こちらは小学3年生、磯野カツオ君と中島君といった感じ。
笑顔がいいですね。
「かもめ第三小学校」の皆さんですかね？


この女の子は7才だそうです。最後まで登り切りました。
途中にはケアンですかね、合掌

だいたい脱落組はこの辺から始まります。
大岩の手前あたりですね。

茶臼岳が難易度が低いといっても、その辺の遊歩道を歩くのとは訳が違います。
脱落組がドンドン出る中で7才の子は頑張っています。

視界も良好、そよ風が吹き気持ちいいですが、暑いぐらいの陽気です。
初夏から夏は山の上でも晴れれば暑いですから、水分を補給しながら熱中症に気をつけてください。

横を見ますと朝日岳から清水平、三本槍岳までよく見えます。
朝日岳の爆裂の跡も良く確認できます。

この辺りも勾配があって滑りやすいですから注意しましょう。
転んだ勢いで落石などを引き起こすと、思わぬ二次災害などにつながることもあります。

ガンバレ、もう少しで頂上だそ！7才の女の子

百名山　茶臼岳頂上　Blowin in the Wind

こんな岩が見えてきたら、もうすぐ頂上です。
遠く新潟の山々も見えます。

さあ頂上です。
360度の大パノラマですから気分爽快です。
那須の風に吹かれてみましょう。

遥か遠く雪国の山々です。
まだまだ雪で真っ白です。

流石に深田久弥氏が選んだ百名山の一つです。

2014年6月1日のものです。

姥ヶ平のゴヨウツツジが最盛期だというので行きたかったのですが、あまりの人の多さにあきらめました。

このように天気の良い日を選べば小学生でも登ることができます。
茶臼岳はファミリーで楽しめる、数少ない山なのではないでしょうか？

那須の状況を一番良く知っているのは誰だかわかりますか？
そぉ〜と教えますね、実はロープウェイの職員さんなんですよ。

茶臼岳周辺の紅葉は大変美しい事で知られています。
初夏から紅葉時期までは初心者でも楽しむことができます。

茶臼岳から周辺へのコースとコースタイム

栃木百名山ガイドブック　栃木県山岳連盟（下野新聞社発刊）から引用させていただきました。

１・那須ロープウェイ山頂駅より	５分で牛ヶ首分岐 ３０分で三角点付近・峰の茶屋跡分岐（５分）山頂（３０分）山頂駅
２・那須ロープウェイ山頂駅より	山頂（１０分）峰の茶屋跡分岐（２５分）牛ヶ首分岐（３０分）牛ヶ首（３５分）山頂駅
牛ヶ首	牛ヶ首（１０分）殺生石分岐（２０分）飯盛温泉跡（５０分）スキー場分岐（５０分）殺生石

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注意点

登山道にはトイレはありません、那須ロープウェイの山頂駅で済ませてから登山しましょう。

登山計画書を必ず提出しましょう。
那須ロープウェイ山麓駅構内に登山指導センター（登山カードポスト）が設置されています。

茶臼岳登山は決して難易度の高い山ではありません。
そのような山で登山経験豊富な方が事故にあうのは滑落がほとんどです。

朝日岳登山のページでも記載しておりますが、登山で大事なものの一つに靴が上げられると思います。

油断による滑落が多いのは、スニーカーなどの底の平な靴で登っていらしゃる方がほとんどです。
滑りやすいですから注意してください。

難易度は、季節や天候で大きく変わりますので、くれくれも初心者は、季節の良い晴れた日に登りましょう。

大自然が相手です、管理された遊戯施設ではありませんから自分の身は自分で守りましょう。

（初心者マークは、強風での登山、悪天候や厳冬期の登山は避けてください、経験を積んで参戦してね）

こんなカワイイ山ガールも沢山いましたよ。
キチンとした装備をして登山していますね。

本格的な山ガールもおりました。

こちらもいい雰囲気でした。
茶臼岳は気張らないで楽しめるのが最大の魅力だと思います。

思い思いに写真を楽しむのも良し、彼女と景色を眺めるのも良し。

これが茶臼岳の大岩です。
ここまでくれば頂上はもうすぐです。
何かの時に目印になるので憶えておきましょう。

那須に限らず登山のマナーとして、登山道を外れないで登るようにしましょう。

高山植物などを踏んでしまうと標高の高い所ではなかなか生えてきません。

土の色がこんなふうになってきたら頂上は近いです。

硫黄の関係ですかね、よくわかりませんが、ときどき小規模ですが噴煙のでている所もあります。

朝日岳もキレイにみえました。

茶臼岳頂上　1.915Mです。
展望も３６０°です。

皆さん記念写真を撮っていました、思い出に残ってくれると地元人としては嬉しいですね。

さあ頂上からの眺めです。
茶臼岳頂上はゆったりできるスペースがあります。

この雰囲気で飲む一杯のコーヒーは美味いです。

心ちよい達成感もいい気分です。

本日は7才の女の子から70才過ぎの方まで老若男女、沢山の人が登山を楽しんでいました。

登山は距離感がつかみにくいですから、無理はやめましょう。

ちょと離れると人はアリンコのような大きさです。

那須の頂上にはコバエが多いと良く言われます。

原因は私には良く分かりませんが、どの山に登ってもコバエはいますから、那須に限った事ではありませんので誤解しないでね。

現在那須連山は非常にマナーのよい登山客が多いですから、ゴミ一つ落ちていない素晴しい環境です。

ロープウェイから下を見るとトウゴクミツバツツジが沢山咲いていました、満開です。

結構クマなんかも見る事がありますので、ロープウェイの職員さんはクマなどでは誰も驚きません。

それでは今回の初夏の茶臼岳登山はおしまいです。

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