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市民に愛され続ける南湖公園
南湖の名前となった由来は李白の南湖秋水から命名されました。晴れた日よりこんな感じが南湖の個人的なイメージです。
私は子供の頃から何度も来ていますので、こんな天気の時に子供の頃に見た記憶が残っているのでしょうかね?
松平定信(楽翁公)が12代白河藩主に就任したのは、天明の大飢饉の最中である天明3年(1783年)です。
定信公は天明の大飢饉で苦しむ領民を救うため、自らが倹約に努め、さらに領民に対する食料救済措置を行なったため、白河藩内で天明の大飢饉による餓死者は出なかったと言われています。
東北地方に大被害をもたらした天明の大飢饉で、これは異例のことです。
名君定信公が造った、日本最古の公園である南湖公園は、身分の差の無い「士民共楽(武士も庶民も共に楽しむ)」という封建制度の江戸時代において素晴しい理念のもとに造られた公園です。
桜の時期や紅葉の時期は、那須連山が湖面に映り、素晴しいランドスケーピングです。
特に千世の堤からの那須連山の眺めは絶景です。
湖上には日本的な色の睡蓮が沢山咲いていて、生態系も豊かな湖です。 トンボも沢山飛んでいます。
シオカラトンボや赤トンボなどのメジャーな種類から、ちょっと変わった美しいチョウトンボもおりました、
昔は私の家の近くにも赤とんぼが沢山いましたが、いつの間にか見かける事が無くなって久しいです。
昔の童謡が懐かしいですね。
チョウトンボです。
美しい青い羽が印象的でした。
飛んでいると蝶々のような感じなのでこのような名前が付いたのでしょうね。 この辺は戊辰戦争の大激戦地となった白河口の戦場から距離的にもいくらも無いため、苔むした静かな森の中に戊辰戦争に関わった棚倉藩鎮英碑(南湖鏡山池内)などがあります。
南湖十七景 関の瑚
湖の周辺には素晴しい赤松の古木があり、遠い昔を偲ばせます。これは有名な共楽亭から見た関の瑚からの眺めです。
共楽亭において
山水の高きひききも隔なく
共にたのしき円居すらしも
松平定信公
南湖十七景には、定信公と親しい大名や公家、儒学者などから和歌や漢詩が寄せられています。
影うつる 山もみとりの波はれて 見わたしひろき 関のみつうみ
近衛基前公(公家) 南湖に浮かぶ小さな島、御影の島。
神のます みかけのしまの松か根に とはにそよする なみの白ゆふ
越前丸岡藩主、有馬誉純公
写真(下)は千世の堤より眺めた風景です。
南湖はもともと「大沼」という谷地に水が溜まるように江戸時代に改良工事してできた人造湖です。
現在は農業用水が流れこんだり、ブラックバスやブルーギルといった外来種を駆除する為に年に一度水抜きをして環境を保っています。
南湖には大きな野鯉も棲息しており市民の釣り場として親しまれています。
また、手漕ぎボートのレンタルもあり、季節や天気の良い日はボートから周辺を眺めてみるのも楽しいと思います。
そして、南湖は団子が名物です。是非南湖にお越しの際は食べてみてね。
自然が息づく南湖公園