- 季節の中の那須の風景
- 那須高原 修道院
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那須高原の教会
那須高原が春めいてきますと、とりわけ美しいのは大谷や夕狩といった地域です。那須高原にある2つの修道院を訪ねてみました。 夕狩や大谷は標高400mから700mぐらいの静かな場所です。
パワースポットというのが人気らしいですが、何故この辺りに教会が多いのかは言わずもがなです。
本当に神霊の力が働く場所なのでしょう。
さて今日は静かな場所で本でもめずらしく読んでみようという気になりました。
宮澤賢治のなめとこ山の熊を読む事にして、貧乏ゆえに大して良い豆ではありませんがコーヒーを持参して出かけていきました。
那須山とレンゲ草がキレイです。
那須では牧草地にレンゲ草を植える所が多いです。
これは緑肥といいまして、マメ科の植物は、空気中の窒素を、肥料分の窒素として使えるようにする「根粒菌」という菌と共生します。
それで土地を肥やすのです。 といいながら、また渋滞とは縁のない地元御用達道路を通って聖ヨゼフ山の家に行きました。
信仰に生涯を捧げた人々の墓碑がキレイに並んでいます。
美しい杉並木の中の道を歩いていくとマリア様の像があります。
よくは分かりませんが、全国にあるカトリック、ベタニア修道女会の那須の教会なのでしょう。
那須トラピスト修道院と隣合わせていますが、どちらも敷地が広大な為、隣同士といっても随分距離はあります。 クリスチャンではないので間違っていたらすみません、マリア様だと思いますが慈悲に溢れた顔が印象的です。
美しい杉並木の中に墓銘碑が並んでいます、日本の墓地とはまったく違いますね。
そして1Kmぐらい行くと那須トラピスト修道院です。 トラピスト修道院の入り口を入るとすぐ美しい林の中の公園があります。
そこでなめとこ山の熊を読むことにしました。
バカな私としては大好きな小説です。
内容はみなさん御存じだと思いますが、何度読んでも涙がとまりません。
なめとこ山は賢治が名づけた架空の山であると思われていました。
しかし1990年代になって、明治初期の「岩手県管轄地誌」に「那米床山」「ナメトコ山」の記載が見つかり、小岩井農場の南に実在する山(ナメトコ山)であったことが判明したそうです。 トラピスト修道院の田んぼも準備ができたようです。
至る所に綺麗で可憐な花が植えられています。
しば桜が田んぼに映り込んで春爛漫です。 途中のコンビニで買ったガレットとコーヒを飲みながら、5月の森は気持ちいいです。 「トラピスト」と親しまれている那須トラピストの聖母修道院は、戦後那須にできたカトリック教会としても草分け的な存在です。
私が子供の頃は甘い物とて、そう無い時代でしたからガレットはごちそうでした。
今だに変わらない味は子供の時分を思い出します。
新緑と花が沢山咲いていてトラピスト修道院も春らしくなりました。 ガレットや教会の農場がある敷地も桜が満開です、とても清潔に維持されています。
日曜日の夜の12時から始まるミサは誰でも参加できるそうです。
小さいですが、有名なパイプオルガンを所蔵しています。