BeNasu那須高原の歩き方
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ライトアップの中の紫陽花 Kind of Blue

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夏本番を控えてだんだん蒸し暑くなってくる夜、紫陽花の名所として名高い黒羽城跡の、ライトアップされた「くろばね紫陽花まつり」に行ってみた。

「紫陽花」(あじさい)は、キク科の生花で、学名はHydrangea macrophylla。 日本ではどこにでもあるどちらかというと地味な花です。 逆似海外での人気は高く品種改良されて、花色は青・紫・ピンク・ホワイトなど様々で、夏に咲きます。

隣は黒羽藩の菩提寺である曹洞宗 黒羽山 大雄寺であり、ここは古城の跡である。

黒羽藩は、江戸時代初期に藩主である大関資増によって創設されました。
石高 1万8,000石で、18代の大関家によって版籍奉還を迎えます。 
小さな町ですが街なかを見れば、まだまだ歴史を感じさせる建築物や文化遺産を見ることができます。

場所の関係もあるかもしれないですが、薄闇に浮かぶブルーは暗いブルーである。
マイルス・デイビスのトランペットを聞くように、深く暗いブルーの世界に沈んでいく気がしてきます。
人気のない道を一人歩き進んで行く。


黒羽山  大雄寺公式サイト

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黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

かつては堀があったのであろうか、一本の橋が架かっている。

橋に立つと堀の斜面に沢山のアジサイが植えてある、まだ色づいていないブルーとホワイトがぼんやりと闇の中に照らされている。

ライトアップされているので目の中では明るいのだが、心象風景の中ではやはり暗い暗い青の中にある感じである。

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黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

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ここの所ブルーに接する樹会が多く、広重ブルーでもなく、やはりマイルス・デイビスのカインド・オブ・ブルーなんだなあ。

目で見たブルーではなく心でみるブルーなんだよとマイルスが言っているようにiPodから流れてくる音楽が耳の中で鳴っている。

黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

堀の名残が古池になっていて、水面にもぼんやりとカインド・オブ・ブルーが映っている。
静かな空間だ。
どこかで聞こえない音が聞こえるような、ここも不思議な場所だ。

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黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

gif 実は女子高校生達が、本丸の跡地で和太鼓の練習をしていたのが、ipodでマイルス・デイビスを聞いていた為不思議な感じがしたのですが、ipodを外したら結構な音で鳴り響いていました。

自身の心の問題もあるんだろう、心の中がそのまま水面に映っているような錯覚を覚えます。





なんちゃってね。

ガラでもないのでやめます。


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黒羽城址公園6,000株の紫陽花   Hydrangea

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黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

昼間例の橋から堀の斜面に咲いているアジサイを見るとこんな感じです。
鬱陶しい梅雨の季節を楽しませてくれるあじさいの色が変わる様子を七変化と言いますが、本番は7月に入ってからでしょうね。

黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

あじさいの花は咲き始めの白っぽい色の中にも、すでにこれから現われるであろう薄紫や薄い青、薄い赤等が微妙に混ざり合っていますね。

あじさいの花は咲いているうちにだんだん色が変化していきます。

あじさいの花の色は白色のものもありますが、殆どは土の酸性度によって青や紫、ピンク、赤などに変化します。

このように色の変化するあじさいは、日本独特のものでヨーロッパではアルカリ性土壌のためほとんどがピンクになります。
日本のあじさいは美しいんですね。

黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

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物見櫓から眺めると豊かな田園風景が広がっています。
黒羽の両郷は日本一の米が採れる所です。

黒羽城址公園 紫陽花まつり

物産展などもやっており炭火で鮎の塩焼きを売っていました。

鮎は古来から高貴な魚とされてきました。

ここ黒羽は那須の裏側、七千山水源の森の樹海から太平洋に流れる那珂川の中流域の町です。
那珂川は天然の鮎の漁獲量が日本一の清流です。

私は川魚が一切ダメなのですが、好きな人にはたまんないんでしょうね。

黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

城址公園の前にある竹林が素敵でしたね。
静けさを絵にした感じです。アジサイとよくあいます。

黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

近くで見るとそれぞれ微妙に色が違いキレイです。
ボンクラの私は初めてアジサイがいっぱい咲いているのを見ました。

バラや百合の花と違いありふれた花で、見る前は少しバカにしていましたが、なかなか見どころがいっぱいの場所で、特にライトアップは良かったです。

黒羽城址公園 紫陽花まつり

アジサイの季節那須に来たら、大した距離ではありませんので、おすすめいたします。

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アクセス  Access

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東北自動車道 那須ICより21Km 35分

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アテンションプリーズ

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駐車場も見学も無料です。臨時駐車場も特設されており、本駐車場、黒羽城址公園駐車場ともトイレが設置してあります。

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黒羽城の由来

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黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

黒羽城は天正4年に大関高増が新たに築いて余瀬の白旗城より移ったというから戦国時代ですよね。 織田信長の絶頂期の時代。
人間五十年、駆け抜けるが如くに生き、天正10年本能寺で死ぬ訳ですが地方でもいろいろあったんでしょうね。

慶長5年奥州会津の上杉景勝が公然と服従を拒絶し徳川家康に対抗、その隙に上方で石田三成と大谷吉継がが挙兵します。
石田三成は細川忠興の妻である細川ガラシャ(明智光秀3女)を人質に獲ろうとしたしましたが、細川ガラシャは自害し、遺体の残らないように爆薬を仕掛けた壮絶な最期の悲話は有名ですね。

西国大名が石田三成に加担し、徳川家康は急遽会津討伐をやめ西に引き返す事になり、ここで運命の関ヶ原の天下分け目の合戦に突入となるくだりです。
小山評定というやつですね。
黒羽城主大関資増(高増子息)は、徳川家康に味方します。
その際徳川家康から城の防備であるとかの軍事援助を受けたようです。
もし石田三成が挙兵しないで徳川と上杉がそのまま戦となったとしてたら、時代はくだって戊辰戦争の白河口の戦いのように、中間地点で関東の最北端の那須野が主戦場になっていたかもしれません。
黒羽藩は戊辰戦争では新政府軍側につき、日本の大半の藩がそうであったように、長いものには巻かれろという外様の小藩の宿命にあった藩です。

黒羽城址公園 紫陽花まつり

黒羽藩主大関増裕仁(写真右端)と、勝海舟が写っている写真が芭蕉の館にありました。
右から3番目が勝海舟です。
黒羽はあまり歴史の表舞台にでてくる事はないのですが、キチンと外様なりに大関家は幕末までまっとうしました。

(補足 黒羽藩は関東6外様の一藩ですが、古くから勤王藩として知られていました。18代目の藩主大関増裕仁(ますひろ)は名君といわれ、若くして幕府の講武所奉行や海軍奉行をつとめ洋式兵制の改革にも関わるなど外様大名ながら幕府の若年寄の重責を担っていました。勤王とともに佐幕の意思も強く、黒羽藩の戦力は幕末当時北関東の雄宇都宮藩を凌ぐと言われていました。ところが戊辰戦争の勃発直前に藩主大関増裕仁公が謎の死を遂げ黒羽藩は結果としては新政府軍に恭順し、その戦力は常に新政府軍の先陣を担い、白河口の戦いなどで薩長に劣らぬ戦果をあげ維新後3万3千石に加増された。)

黒羽城址公園 紫陽花まつり

レディオベリーも来てました。
おっ!栃木のCNNラジオベリーと言ったら
レディオベリーですと言われました。

昔の友人で大蔵流狂言 山本家の泰太郎君が、栃木のくろはねという所でやったことがあると言ってましたが、多分ここでやったんだなあ。

ちなみにキチンとくろはねじゃねえよくろばねっていうんだよ!
と優しく教えて差し上げました。

黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

城自体は残っていないものの、景観はキレイに保存されています。案外な穴場です。
すぐ近くには芭蕉の館もあります。
ここが本丸で芭蕉の館が三の丸の跡だそうです。

黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

さすが、城跡だけあり、物見櫓がありました。
こっから眺めると、まっこときもちいいぜよ!

黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

これが堀の上に架かる橋です。ここが一番のアジサイを見るポイントですね。

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Just anotherだから美しい

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黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

アジサイというありきたりの花が、夜の光の中で妖しく咲く光景はなかなかいいもんです。

just anotherというと「ありふれた」とか「ありきたり」という意味ですが、紫陽花はjust anotherだから美しいという典型的な花です。
日本には日本に合う花というものがあるものです。 見てくれや見栄よりも、身近な物に埋もれたしまって忘れかけていいたものを再発見したような感じです。

黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

沢山の中の一つ一つの花がキレイなんですよね。

私は山アジサイが好きなので、原種もあったりしたら嬉しいですね。

黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

黒羽というのは、歴史もあり美しい所です。
松尾芭蕉が「おくのほそ道」の道中、最長の14日間滞在した場所としても有名です。

黒羽城址公園 くろばね紫陽花まつり

gif 松尾芭蕉も長雨と大変な歓待で「おもてなし」を受けたとはいえ、伊達(だて)に14日間もいたわけではないと思います。

芭蕉にとっても黒羽は魅力があったのだと思います。
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